アージェの一週間

禁転載

傭兵として諸国を巡り、多くの町を渡り歩くアージェ。
彼は基本的にそっけないが、基本的に人には優しい。
だがその優しさは結構な割合で違うものを呼び起こしていたりもする。―――― 相手が何も知らぬ少女であった時などは。

一日目。
投擲用の短剣を補充しようとする。ついた街で何軒か武器屋を回る。
よさそうだな、と思った店を三軒ほどに絞ったところで、夜になったので宿に帰る。

二日目。
可愛らしい花細工の店を見つける。クラリベルへの土産物にするか迷う。
そういえば三軒に絞った武器屋のうち、一軒は妹と同じくらいの年の少女が店を手伝っていたことを思い出し、花の髪飾りを一つ買う。
その足で武器屋を回り、女の子に髪飾りを贈る。驚いてとても喜んでいた。好評らしいと前調査完了。
三軒のうちの別の一軒が閉まっていたので、まだどれを買うか決まっていない。

三日目。
クラリベルへの土産物を買う。
もう一度武器屋を回り、短剣を購入。その過程で武器屋の少女に色々と自分のことを根掘り葉掘り聞かれた。
適当に流しつつ、彼女が頑張って店の手伝いをしていることを誉めておいた。クラリベルも頑張ってるんだろうな、と思う。

四日目。
父と妹への手紙を書いて、贈り物を添えて送る。今日は他に何もしない。

五日目。
何か依頼が貼り出されていないか、仲介所に見に行こうとした。
のだが、街中で武器屋の少女に出会った。探されてた気もするが、彼女は偶然だと主張する。
何となく一緒に世間話をしながら仲介所に行く。小さな依頼があったので、それを受けるかどうか考えつつ帰る。
その後少女を家まで送って宿に戻る。クラリベルにもちゃんと一人で夜出歩いたりしないよう次回の手紙に書こうと思う。

六日目。
小さな依頼を受ける。おかしな男に付回されているという商人の護衛。
脅迫状の通り、言いがかりで取引現場に乱入してきたので、素手でぼこぼこにしておいた。
心配になってこっそり様子を見に来ていたらしい少女を見つけて注意する。
でもクラリベルにもこういう好奇心とお節介の混ざったようなところがあったな、と思い頭を撫でておく。
少女はその後家に帰りつくまで傍を離れなかった。きっと怖かったのだと思う。

七日目。
とりあえず買い物も終わったので街を出る。
その後のことは知らない。