mudan tensai genkin desu -yuki
「ああああ……また負けた!」
ティナーシャは持っていた手札をテーブルにばら撒いた。そのまま駒を倒し突っ伏してしまう。
対戦相手であった男は対面で喉を鳴らして笑っている。
二人が興じているのはカードと駒を使って戦術を競う貴族の遊びである。
古くからある遊びで、いくつかある中から戦場と陣地を選び、手持ちの札と駒を使って用兵で勝負するのだ。
オスカーの休憩中に二人はこの遊びを始め、三戦して三回とも魔女は敗北していた。
「私結構これ強かったんですけど……」
「だな。かなり梃子摺ったぞ」
「ううう……」
今まで友人の魔女や、何人かの王侯貴族、将軍たちと対戦したことがあるが、ここまで勝てなかったことは一度もない。
これはもう明確な実力差だろう。単なる遊びとは言え、戦場の才に直結すると言っていいものなのだ。
ティナーシャは駒を片付けながら溜息をついた。オスカーは手札を纏めながら立ち上がる。
「もうこんな時間か。仕事に戻らないとな。敗者はお茶を淹れてくれ」
「私が勝てたら貴方がお茶を淹れてくれるんですか?」
「味を保証しなくていいなら淹れるぞ」
おそらく一度もお茶など淹れたことがないのだろう男の言葉にティナーシャは舌を出した。
女官から茶器一式を受け取ると自分で淹れ始める。
机に戻り書類に向かう契約者を見て彼女は肩をすくめた。
「貴方って実は乱世向きの人材ですよね」
「そうか? 荒れた時代は面倒じゃないか」
「人を惹く力があって上に立つための能力がある。
征服も統治も才に秀でていますし乱世ならば覇者になれたでしょうね。
そういう野心とかないんですか? 今でも充分可能でしょう?」
「面倒」
魔女の、ある意味誘惑の言葉に、大陸屈指の国家の次期王は簡潔に答えた。
彼は頬杖をついて天井を見上げる。
「遊びならばやってもいいけどな。他国に攻め入れば死人もでるし、
徒に領土を広げても後に争いの萌芽になるかもしれん。今のままで充分だろう」
「正しいですけど欲がないですね」
「加減が分からない人間が面倒を起こすんだ」
そこまで分かっているなら自分のことも諦めて欲しい、とティナーシャは思ったが口には出さなかった。
彼自身は一切面倒だと思っていないからたちが悪い。
それとも彼にとってはこの求婚は、争いに結びつかない遊びの一環なのだろうか。
しかし、げっそりする彼女とは全然別のことをオスカーは考えていたようだった。
「お前、暗黒期を経験したことがあるのか?」
「ありますよ。さすがに初期は知りませんけど」
暗黒期、暗黒時代とも言われる時代は今から1000-300年前、大陸が争乱の中にあった時のことである。
今ある多くの国家がその中で生まれ、何とか生き残った国々であり、その数倍の数の国が戦乱で消えて行った。
ファルサスは五大国の中では歴史が古い国で、暦こそ500年ちょっとだが実際の起源は更に200年ほど遡る。
当然ながら自国の歴史を学んだオスカーも暗黒期についての知識はあった。
裏切りと戦争に彩られた時代。
おそらく彼女はその最中に生まれ、生き抜いてきたのだろう。
机に湯気の立つカップを差し出した魔女を見上げる。
「頑張ったな」
「何ですか急に」
「何となく」
ティナーシャは怪訝そうに頬を膨らましかけたが、思いなおしたのか一度唇を曲げるとはにかんだのだった。
ラザルが持って来た書類に目を通していたオスカーは、ふとその中の一枚に変わった内容を見出して手を止めた。
執務室のテーブルに魔法書を広げている魔女を呼ぶ。
「何ですか?」
「これ調べに行こう」
「断る」
即答しながらも差し出された書類を手に取ったティナーシャは、それに目を通した。
ファルサス北東部の小さな村で、村人が行方不明になっては干からびた死体になることがもう9件も続いているらしい。
原因究明を依頼する嘆願書に魔女は小さく頷いた。
「分かりました。行って来ます」
「一人で行くな。俺も行く」
「駄目です。待っててください」
「じゃ、支度するか」
「本当に人の話を聞かないなぁ!」
ティナーシャは指を鳴らすと魔法書を消した。
その白い手を取ると、オスカーは笑いながらどんどん執務室を出て行く。
最初小走りについていった魔女だが、やがて面倒くさくなったのか宙に浮くとそのまま引き摺られていった。
契約者に押されて結局ティナーシャは支度をすると、ナークに乗って共に北東の森へと向かっていた。
どうやら彼はこのドラゴンが気に入ったらしく、人に慣れていないはずのドラゴンの方も満更ではないらしい。
その背の上に座り込んだ魔女は深い溜息と共にかぶりを振った。
「まったく……女性と遊びたいなら恋人を連れて行ってくださいよ」
「いないと言うのに」
「嘘つき」
冷ややかな言葉にオスカーは苦笑した。
何と言われても一度情人を見られてしまっているので仕方ない。
一応魔獣討伐から戻ってきた後、遊び相手全員との関係は清算している。
そのことを求婚してすぐに聞かれた為、ちゃんと告げたのだが彼女は無関心な相槌を打っただけだった。
「大体貴方は側室を持てる身分ですし、そもそも結婚なんてしないんですから清算する必要はなかったんですよ?」
「いやもういい。他の女に時間を割く気になれん」
「変人」
とりつくしまもない。
何だが分が悪そうなのでオスカーは話題を変えた。
「そう言えばお前、探し人は手伝わなくていいのか?」
「いいですよ。表に出てくるような人じゃないですし」
ティナーシャは結局ずっと探しているという男についてファルサスの協力は仰がなかった。
ただ彼の守護者となってから半月、城でのんびり暮らしているだけである。
それでも時折何処かに使い魔を放っているようなので、諦めたわけではないのだろう。
オスカーはいつまでも彼女の心を独占する男がやはり気になって聞いてしまう。
「そいつはお前の何なんだ?」
「婚約者」
簡潔な答に驚きながらも、ああやっぱり、と思ってしまったのは何故なのだろう。
彼は闇色の目を伏せて微笑む女を見つめた。
揺るがない精神に向かって問いかける。
「お前、誰も愛したことがないと言ってたな?」
「さぁ……忘れてしまいました」
真剣に答える気などないティナーシャの美しい貌を見据える。
そこに何の感情があるのか彼には分からない。想像もつかない。
ドラゴンはゆっくりと降下し始める。目的地の村が眼下に見え始めていた。
「とにかくさっさと帰りましょう」
そう言いながらティナーシャは森の中を先導している。
先導していると言っても空中を歩いているのだが、その理由を聞けば「薬草を踏むのに抵抗がある」と返って来た。
彼が踏むのはいいのかと聞いたところ、そこまで気にするのも却って抵抗があるようだ。
犠牲者のほとんどが向かったという薬草が取れる広場に着くと、彼女はそのまま奥へ分け入っていく。
そしてふと辺りを見回し、顔を上げると少し離れた場所を指差した。
「あれじゃないですか? ほら」
「……何だ、あれ」
言われた方を見ると木の影に何やら巨大な蔓が蠢いている。
見ればその近くには鈴蘭に似た白い草花がびっしりと生えていた。
人目を引く花だ。しかしどう見ても怪しい。
魔女は面倒くさそうに手を振った。
「じゃ、吹き飛ばしますね。いいですか?」
「まぁいいだろう。頼む」
許可を得て彼女は頷いた。構成が空間を走っていく。
次の瞬間蔓は空気を入れすぎた袋のように破裂した。辺りに嫌な匂いが漂う。
ティナーシャは舌打すると結界を張りながら毒の瘴気を封じ込めた。そのまま範囲を狭め、中を昇華してしまう。
「こんなものかな……」
「もう終わりか。手際よすぎるぞ」
「梃子摺っても嫌じゃないですか」
「時間が余ったし何処か遊びに行くか」
「行きませんよ!」
じゃれあうように代わり映えのない応酬を繰り返していた二人だが、不意に魔女はびくっと体をすくめた。
オスカーが怪訝そうにそれを見る。
「どうかしたのか?」
「い、いえ……」
「あら、珍しい人間がいるじゃない?」
頭上から新たな女の声がかかる。ティナーシャは思わず片手で顔を覆った。
「だから早く帰りたかったのに……」と呟く。
目を丸くして空中を見上げるオスカーの視界の中で、
華やかな美しさを持つ女、閉ざされた森の魔女は楽しそうに笑っていた。
ルクレツィアと名乗った魔女は自分の家に二人を招くとお茶菓子を出してくれた。
お茶は何故かティナーシャが淹れている。
家の主人はオスカーを上から下までまじまじと検分すると頷いた。
「ティナーシャもついに男ができたか。いい男じゃない?」
「違うって言ってるのに貴女も人の話を聞きませんね!」
「どうでもいい人間にかける守護じゃないと思うけど」
「いちいち守るのが面倒だからです」
オスカーの全身には魔法無効化の守護結界がかけられている。
毒や精神魔法など防げないものもいくつかあるが、前に受けたような魔法の狙撃はもう不可能だ。
最強の魔女と繋がる結界は、彼女を下さなくては貫通することもできないのである。
二人の魔女の話題に上がっている男は、ティナーシャが出したお茶のカップを手に取る。
ルクレツィアはティナーシャを手伝って砂糖を出しながらも彼を面白そうに一瞥した。
「アカーシアの剣士ねぇ……貴女何でそんなにファルサス王家と繋がりがあるの?」
「こっちが聞きたいですよ。塔移転しようかなぁもう」
「タァイーリ脇にとか? あの国にも睨まれてるでしょ」
「ほっといてほしいです……」
ティナーシャはようやく席につく。
隣に座った魔女の頭をオスカーが撫でると、彼女は猫のように目を細めた。
ルクレツィアがそれを呆れたように見やる。
彼女はしばらく二人の様子を眺めていたが、琥珀色の瞳を煌かせてオスカーに問うた。
「で、貴方はどうなの? 契約って守護だけ?」
「いや。求婚してる最中」
「へえええええ」
「余計なこと言わないでくださいよ!」
さっさと帰りたいという思いを顔に出してティナーシャはじたばたと暴れた。
どちらか一人だけでも厄介なのに二人揃ってしまうとは最悪だ。
最初にこの森近くの村で事件があったと気づいた時嫌な予感がしたのだが、それにしても一番避けたかった展開である。
ティナーシャはお茶を飲み干すと立ち上がった。オスカーの手を引く。
「ほら、もう帰りますよ!」
「来たばかりじゃないか」
「充分疲弊しました!」
一生懸命引っ張るティナーシャにオスカーが立ち上がりかけた時、ルクレツィアが手元に新しい小さな皿を転送させた。
それをティナーシャに向かって差し出す。
「10年ぶりに会ったのに。新作食べてきなさいよ」
白い皿の上には一口大の四角い焼き菓子が並んでいる。
ティナーシャは、うっ、と固まったが、誘惑に負けたのか指を伸ばして一つ摘んだ。口の中に入れる。
慎重に咀嚼しながら、綺麗な顔を少女のようにほころばせた。
「美味し……」
ぼそっと呟いたまま、突然華奢な肢体は崩れ落ちた。オスカーが慌ててそれを受け止める。
確かめると腕の中の女は既に意識がない。
「ティナーシャ!?」
「あはははっ。また引っかかった」
けらけらと可笑しそうに笑う女を彼は睨みつける。
「何をした!」
「単なる睡眠薬よ。まだ話がしたいのに帰るとか言うんだもん。いつものことだから気にしないで。
ああ……奥が寝室だから寝かしてきてよ」
そう言って背後の扉を指差す魔女に、オスカーはしばらく探るような目を向けていた。
だが彼女に何の敵意もないことを確認し、更にティナーシャがただ眠っているだけだと分かると呆れながらも言う通りにしたのだった。
友人が睡眠薬で眠っている間、ルクレツィアはオスカーから今までの大体の話を教えてもらっていた。
何が面白かったのか、始終含み笑いをしていた魔女は全て終わった頃には妙に上機嫌である。
「それにしても、また、ってしょっちゅう薬を盛ってるのか?」
「50年に1回くらいね。普通の魔法薬はあの子には効かないけど私のは特別」
「それでよくまた口にするな……案外とろいというか」
「刷り込みでしょ。あの子私の作るお菓子に弱いのよねー。初めて会った時もそれで懐柔したし」
「長い付き合いなのか?」
「あの子が魔女に成ったばかりの子供の頃からね」
オスカーは目を瞠る。
ティナーシャが魔女に成ったのは子供の頃だというのか。
出会った時既にあの姿で成長を止めたと言っていたのだから、若い頃になったのだとは思っていたが実際聞くと衝撃がある。
かつてティナーシャは「あの頃気を許した人間は二人だけだった」と昔を振り返ったがその一人がこの魔女なのかもしれない。
姉のような、悪友のような存在なのだろう。
ルクレツィアは頬杖をついて溜息にならない長い息を吐いた。
「アカーシアの剣士か……レギウス以来ね。彼にも最初は結構期待してたんだけど」
「期待って何を」
「あの子を変えられるかどうか。
それまで長期間にわたって塔を下ろすことも大変だったからね」
ファルサス王家には彼の曽祖父である王がティナーシャに恋し、自分の死まで城に居てくれるよう願ったことが伝わっている。
だが結局その契約は途中で書き換えられた。ティナーシャは魔獣を封印し半年で塔に戻ったのだ。
ルクレツィアは当時を思い返しているのか琥珀色の目を中空に漂わせている。
「まぁレギウスは猪突猛進すぎたから……貴方はもうちょっと上手くやれそうだけど。
ところで貴方なんであの子がいいの? 顔? 力?」
投げやりにも聞こえるその内容にオスカーは顔を顰めた。
手を振って否定する。
「どっちでもない。綺麗だとは思うけどな。
あいつはころころ印象が変わって面白い。けど芯では人を寄せ付けないだろう?
もっと笑って生きられそうなのに勿体無いと思う。損な生き方をしてるんじゃないか?
だから少し気になった。今は大分のめり込んでしまったけどな」
閉ざされた森の魔女は呆気に取られたように男を見返した。
ややあって大げさに肩をすくめる。
「何、あの子に昔のこと聞いたの?」
「人探しをしてるとは聞いたな。婚約者なんだって?」
「それだけ? ふーん。勘がいいというかよく見てるというか。
今まであの子を欲しがる男は、力が欲しいか顔に騙されてるか、
レギウスみたいに崇拝者かのどれかだったんだけどね」
ルクレツィアは紅く塗られた爪で角砂糖をつついた。
軽い破裂音と共に突かれた欠片は砕け散り、光を受けて煌きながら他の角砂糖の上に降り積もる。
それを無関心に見ていた魔女は砂糖の粉が動かなくなると両手をぽんと叩いた。
「うん、いいんじゃない。応援するわよ」
「それはどうも」
「じゃ、振られたら殺してあげなさいね」
「…………は?」
聞き間違いかと思って対面の魔女を見るが、彼女はいたって変わらない笑顔を向けている。
その瞳に紛れもない魔女の深さを見て、オスカーは一瞬ぞっとした。
「何を言ってる……」
「何って。そのまんまの意味よ。
もう400年も探してるのよ? 妄執にも程があるわ。自分では諦めることもできないんでしょう」
諦められるとしたら、自分が死ぬ時だとティナーシャは確かに言っていた。
どれほどの絶望を押し殺しながら生き続けてきたのか。
強大な力と意志のあまり、己では引けない幕を代わりに引いてやれと、彼女の友人である魔女は言うのだ。
「貴方に戦い方を仕込んだのってそういう意味もあると思うわよ?
評価できる人間だって分かったから、自分を殺せるくらいの力をつけさせたんでしょ。
あの子もいい加減疲れたんじゃないかな」
子供の頃から彼女を知っているという女の言うことだ。同じ魔女だ。
ならば彼女の言うこともティナーシャの一面をついているのだろう。
オスカーは射抜く目でルクレツィアを見据え、しかし平然とそれを受け返す魔女にかぶりを振った。
とうに冷めてしまったお茶を口に運ぶ。
「俺はあいつを助けるつもりで強くなった。殺す為じゃない」
「死が人を救うこともあるわ」
「俺は殺さない。怒鳴ってでも引き摺ってでも前を向かせてやる」
「強いなぁ。でも残酷よね」
ルクレツィアは鼻で笑ったように見えた。
だがすぐに笑いを収めると立ち上がる。
男を見下ろすと妖艶に唇を上げた。
「じゃあ殺さなくて済むよう頑張りなさい? 媚薬でもあげようか?」
「必要ない」
「夢の中であの子を好きに出来る術とかあるけど」
「それはちょっと面白いな」
「何の話をしてるんですか!!」
叫び声と共に奥の扉が乱暴に開けられる。
そこに立つ黒髪の魔女は、覚束ない足取りで戻ってくるとオスカーの肩を掴もうとして実際はよりかかった。
肩で深く息をつく。
「か、体がだるい……やってくれましたね」
「思ったより早く覚めちゃったわね。次の調合の参考にするわ」
「次は要らない! ほら、もう帰りますよ」
オスカーは苦笑しながら頷くと立ち上がった。確かにそろそろ潮時だろう。
彼女の手を引こうとして、ティナーシャがよろめくとそのまま抱き上げてしまう。
ルクレツィアは友人に小さな菓子の包みを投げた。
「これは何も入ってないわよ。お土産にどうぞ」
「……ありがとうございます」
「じゃ、お幸せに」
「何だその挨拶は!」
むきになって怒る魔女にオスカーは声を上げて笑いながら、森の中の家を後にしたのだった。
ドラゴンの背に乗っての帰り道、ティナーシャはまだ薬が抜け切らないのか、オスカーの膝の上に乗ったままぐったりしている。
気を抜けばうとうとと眠りそうな女を彼は愛しげに見下ろした。
顔にかかる髪を避けてやりながら呟く。
「俺はお前を殺す気はないからな」
「私だってまだ死にたくありませんよ」
「いい加減諦めて結婚しないか?」
「断る」
そっけなく返す魔女に向かってオスカーは顔を近づけた。
小さな顎を指で捕らえる。彼女は闇色の目を一瞬大きくさせただけで抗わなかった。
軽く唇を合わせるだけの口付け。だがその感触は触れてはならないもののように蠱惑的だった。
いつまでも印象に残るかのような錯覚。
目を開けた魔女は至近で微苦笑した。
「私にとって貴方なんて5歳児と大差ないです」
「……言ってくれるじゃないか……」
中々痛烈な一撃だ。
オスカーは落ち込みかけるのを何とか堪えた。
まだまだ先は遠い。
けれど時間は充分あるのだ。
いずれその距離を隣に出来ると信じて、彼は魔女の手を取る。
400年の孤独と等価となる思いを与える為に。
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